清須市にて、いつもお世話になっている工務店様の新築住宅を撮影しました。
到着してまず目を引くのが、スクエアな外観です。モノトーンを基調とした塗り壁が光をやわらかく受け止め、生じている陰影が立体感を際立たせることで、建物の輪郭がすっと浮かび上がるような佇まいでした。
外観正面は道路との距離が近く、十分な引きを確保することが難しい条件でした。そのため、このカットに限っては、通常の建築撮影ではあまり使用しない10mmの超広角レンズを使用しています。
内部空間では、階段まわりのデザインが特に目を引きます。段差のボリュームや手すりのラインが空間の軸となり、リビング全体に心地よいリズムを生み出していました。階段としての機能に加え、段の一部を腰掛けや滞留の場としても感じさせる、特徴的な構成も印象に残ります。
また、照明計画も秀逸で、必要な明るさを確保しながら、空間の陰影や素材の表情が損なわれないよう丁寧に設計されていました。キッチン・リビング・階段が連続的につながる回遊動線も非常に優れており、暮らしの流れが自然と浮かび上がるような構成が印象的でした。
この日はご担当者様の立ち会いがなく、撮影後は施錠や照明の消し忘れがないか、撮影のために動かしたものが元の位置に戻っているかを一つずつ確認して退出しました。無人の状態で物件をお預かりする撮影では、写真を撮ることだけでなく、入室前と同じ状態に戻して引き渡すことも大切な作業です。
現場へ向かう途中、ナビが少し迷走して焦りましたが、早めの出発が功を奏して無事に撮影開始。結果として、充実した撮影日となりました。
Equipment
Body: EOS 5D Mark IV / α7RIV / α7RIII
Lens: TS-E17mm F4L / FE 24-70mm F2.8 GM / Heliar Hyper Wide 10mm